閃輝暗点について

閃輝暗点とは

突然視野の中にギザギザの光の波があらわれ四方に広がり、その場所が暗くはっきり見えなくなります。この現象を閃輝暗点といいます。閃輝暗点は10~20分で消える事が多いですが、大抵その後に片頭痛がおこります。
片頭痛の症状はまちまちで、頭が重い程度からはきけ・嘔吐を伴う場合もあります。1日以内に治まる事が多いですが、中には2日くらい続く事もあります。

閃輝暗点発生のメカニズム

セロトニンという物質には血管の拡張を防ぐ作用がありますが、何らかの理由で血中にこのセロトニンが多量に放出されると、脳の血管が収縮して血流量が低下します。これが大脳皮質の機能低下を招き、閃輝暗点の症状が起きると考えられています。

その後、セロトニンが減少すると、血管が拡張しますが、これが血管周囲にある三叉神経を刺激し、頭痛がおこると考えられています。

閃輝暗点の発生の誘因としては、ストレスや寝不足の他に、血管を収縮させる作用のある喫煙、コーヒーやアルコールなどが挙げられます。

閃輝暗点の治療方法

閃輝暗点そのものを治療する薬はなく、片頭痛の予防薬として塩酸ロメリジン、片頭痛時に頓服で服用するイミグランなどがあります。