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睫毛貧毛症
「睫毛貧毛症」(ショウモウヒンモウショウ)とはまつげの本数が少ない、短い、または細い状態を特徴とする疾患です。
まつげは、ほこりなどの異物が目の中に入らないように防ぐ役割があります。アトピー性皮膚炎や抗がん剤の投与による副作用、加齢、ストレス、さらにまつげエクステンションを繰り返すことによる抜け毛などが原因で減少することが知られています。
まつげの減少により、美容上の観点から精神的な苦痛や不安に陥ってしまうこともあります。
睫毛貧毛症のお薬(グラッシュビスタ®)について
グラッシュビスタ®はまつ毛の長さ、太さ、濃さを改善する治療薬として販売されています。
グラッシュビスタ®は米国ではFDA(米国食品医薬品局)の承認により2009年から使用され、国内では2014年3月、厚生労働省に承認されました。現在、国内唯一の承認されたまつ毛治療薬です。なお、日本に先駆け、米国をはじめとする世界23カ国ではすでに承認が得られています。
グラッシュビスタ®の効果について
髪や皮膚の毛は一定のサイクルで発毛と脱毛を繰り返しています。これはまつげも同様です。ビマトプラストは毛根を包み込んでいる組織(毛包)に働き掛けて、まつげが成長するための期間を長くします。
その結果、まつげは「太く」「長く」「濃く」なります。なお、毛包の数自体は増えないため、発毛の効果はなく、あくまでも育毛の効果となります。
日本での臨床試験では4ヵ月間の使用で、加齢による睫毛貧毛症の人では約77%に改善がみられ、抗がん剤治療でまつげが抜けてしまった人では約88%の人に改善がみられました。
このように有効性が認められますが、効果がはっきりするまで少なくとも2ヵ月間は薬の塗布を続けることが必要です。
また、効果を持続させるためには継続して使わなければなりません。使用を中止すると数週間から数ヵ月かけて徐々に元のまつげに戻っていきます。
費用について
この疾患の治療は、自由診療で健康保険が適用されないため、全額自己負担となります。なお、この薬の類似品や個人輸入などの製品が出回っていますが、安全性の保証がないため注意が必要です。
まつげの減少が気になる方は、一度医療機関で相談されてはいかがでしょうか。