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眼瞼痙攣
まぶたの痙攣の事をいい、自分の意志とは関係なくまぶたが痙攣し、目が開けにくくなる病気です。
50~70歳代の女性に多く見られ、女性のかかる割合は男性の約2倍といわれています。国内でもこの症状に悩まされている方は数十万人以上いるとも言われています。
症状
初期の症状としては【まぶしい感じ】【乾いた感じ】【まぶたの周りがピクピクする】【目を開けているのがつらい】【自然なまばたきが出来ない】などがあります。 通常は左右両方に症状が出ることが多いです。症状が進んでくると、まぶたが下がってくる感じがしたり、自分の意思では眼を開けようとしても開けられなくなったりします。 視力が出ていない訳ではないのにまぶたが下がっている事により、見えない状態になってしまい、日常生活に支障が出てきてしまうこともあります。
原因
症状は眼に現れますが、頭の中、脳内の神経回路の不調が原因とされています。 因果関係としては、心理的ストレス、加齢、薬物の使用が原因になることも考えられ、特に薬物性眼瞼痙攣、原因となる薬物として向精神薬、抗不安薬、睡眠導入薬の使用などがあります。
治療
治療方法は、ボツリヌス療法、薬物内服療法、手術があります。現在ではボツリヌス療法が広く用いられ、緊張している筋肉に緊張を和らげる注射をすることにより筋肉を緩めるという方法です。 ボツリヌス療法という言葉ではなく“ボトックス”という言葉なら聞き覚えのある人も多いかもしれません。
現在、このボツリヌス療法は、厚生労働省に承認され、保険適応されている治療方法です。
効果
1回の注射による効果は約2~4ヵ月です。効果には個人差がありますので、医師と相談しながら行います。 効果を維持する為、効果がなくなると再度治療をする必要があります。まれに、まぶたが閉じにくくなるなどの副作用もありますが、一時的なものです。