[瞳の相談所4] はやり目

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いよいよ暑くなり、プールに入りたくなる季節がやってきました。夏のこの時期に注意しなければいけない目の病気に流行性の結膜炎(「はやり目」)があります。年間約100万人がかかるといわれています。
結膜とは、黒目の周りを覆う白目の表面とまぶたを覆うピンク色の部分(あかんべえしたときに見えるところ)をいいます。ここに起こった炎症が”結膜炎”です。原因は細菌、ウイルスなどの病原体やハウスダスト、花粉によるアレルギーなどです。
この中でヒトにうつりやすいウイルス性結膜炎は「はやり目」と呼ばれ、流行性角結膜炎、咽頭結膜炎(プール熱)、急性出血性結膜炎の三つがあります。
「はやり目」にかかると、白目が赤くなったり、目やにや涙が増えたり、目がごろごろしたり、しょぼしょぼしたりします。ひどくなるとまぶたが腫れ上がる、白目がブヨブヨする、白目に出血する-などが起こります。
また、耳前のリンパ腺が腫れる、発熱する、のどが痛くなるなどの症状を伴うこともあります。
「はやり目」の原因で一番多いのはアデノウイルスで、保育園や学校で集団発生することが多く、夏場はプールの水を介して感染します。感染後1~2週間で症状が出て、発症後5日目あたりに症状のピークが来ます。重症の場合には黒目に傷が付くこともあり、強い痛みが出ます。
その後、10日目あたりから徐々に症状が軽くなり、2~3週間で治ります。
なお流行性角結膜炎、咽頭結膜炎(プール熱)は、はしかや水ぼうそうと同様に学校感染症に指定されており、感染性がなくなるまで出席停止となります。
「はやり目」には今のところ特効薬がないため、混合感染を防ぐための抗菌剤の点眼や炎症を抑えるための抗炎症剤の点眼による対症療法を行います。また、ウイルスに対する抵抗力を付けるために休養を十分に取り、体力を落とさないことが大切です。
「はやり目」と診断された場合、家族や友人にうつさないために注意が必要です。その為に①できるだけ目に触らない②点眼などで目を触らなければならないときは、その後にせっけんと流水でよく手を洗う③テレビのリモコンや電気のスイッチやドアノブなど家族の手が触れやすいところをウイルスで汚染しないように気を付ける④感染している人のタオルや洗面器具は家族のものと別にするーようにしましょう。
症状が出ていなくても、潜伏期間の1~2週間は感染している可能性があります。もし症状が出たら早めに眼科医の診察を受けてください。

(小杉眼科副院長・林康司)

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